Wordを使うなら知っておきたい便利ワザ

Word

Microsoft Wordは、今やパソコンで文章を制作するソフトの代名詞と言われています。

仕事などでパソコンを使うなら、まず触れることになるWordですが上手く使いこなせないという方も居られるでしょう。

今回は、Wordをまだ使いこなせない、パソコン自体も初心者の方だという人たちのために基本的なワザと知っておくと便利なワザを紹介したいと思います。

今回は初心者向けの記事なので、パソコンを使いこなしている人には「それくらい知ってて当然でしょ」と言われそうなことでも、きっちり解説していきます。

漢字変換の範囲をShiftキーで変更する

日本語で文章を書くなら、漢字変換は必須ですが、こちらの思っているような変換をしないことは多々あります。

例えば、「わたしはしる」と一気に入力して、スペースキーあるいは「変換」キーを押して変換すると

たいていの場合「私は知る」と変換されますが、これが意図した変換ではないとします。

私走る」と変換したい場合、まず変換する範囲を変更しなくてはなりません。

文章を「わたしは」と「しる」で分けている状態を変更するには、Shiftキーと矢印キーを使います。

まず、Shiftキーを押しながら←キーを押すと、「わたし」の部分が未変換の状態になります。

これで文章を「わたし」「は」「しる」の3つに分けたことになります。

ここでスペースか変換キーを押して「私」と変換します。

変換してから、またShiftキーを押しながら今度は→キーを押すと「は」一文字を選択している状態になります。

さらに→キーを2回押すと「はしる」を変換する範囲にした状態になります。

スペースか変換キーを押すと画像のような、変換候補の一覧が現れることがあります。

矢印キーの上下を押すか、スペースキーを押して変換したい漢字を選んで、Enterキーを押して決定しましょう。

これで変換したい範囲の変更を使って「私走る」と変換することが出来ました。

ネットのブラウザ上で文章を入力するときなどでも、同じ方法でできるぞ。

変換を確定させた後で、また変換を行う。

もしもEnterキーを押して変換を確定させた後で、「あ、間違えてる」と思って変換のし直しをする場合、入力した文章を削除して、もう一度入力し直そうとしてしまいがちです。

実は、変換を確定させた後の文章をもう一度変換し直すことができます。

先ほどの「私走る」を「わたし」を変換しないまま確定させてしまったとしましょう。

あわてず、「わたし」を消さず、「わたし」をマウスでドラッグして選択している状態にします。

選択したら「わたし」を右クリックあるいは「変換」キーを押します。すると、変換の候補が一覧の上の部分に現れます。

変換したい漢字をマウスでクリックします。

クリックすれば、変換し直されて、再び変換が確定した状態になります。

この操作もWord以外の文章を入力する場でもできるが、右クリックによる再変換はWord独自の機能だからできないことが多いぞ。変換したい単語をドラッグなどで選択して「変換」キーを押せば再変換できるぞ。

キー入力一回でカタカナ、ひらがな、英数に変換する

Wordでそこそこ長い文章を、入力したとします。この文字を、全てカタカナにしたいときにはどうしましょう。

スペースキーを押すだけでも「いろはにほへと」なら簡単に変換できるかもしれませんが、さらに手っ取り早く変換できる方法があります。

F7キーを押してみましょう。

候補が現れることなく、一発で変換できます。

次にF6キーを押してみると

今度は全てひらがなに一発で変換できます。

今度はF9キーを押すと

全角英数に変換できます。

最後にF10キーを押すと

半角英数に一発変換ができます。

同じ操作を繰り返す

入力した文字を太字にしたり色を変えたりなどの、操作を行いたいときはまず変換したい文字をドラッグして選択します。すると画像の様に、書式の設定を行えるツールバーが現れます。

ここでは「一番」という字を太字にします。ツールバーの左下にある「B」が描かれた部分をクリックすれば、太字にできます。

次に「二番」も太字にしたい場合、先ほどと同じくマウスでドラッグします。しかし、ツールバーをクリックする必要はありません。

F4キーを押してみましょう。

すると「二番」が一瞬で太字になります。

WordではF4キーには、一回前に行った操作をもう一度繰り返す機能が当てられています。

ただし、繰り返せるのは文字の書式設定の変更などです。文字の入力を繰り返すことはできないので注意しましょう。

操作を取り消す、元に戻す

もしも間違った操作をして、取り消したい場合はショートカットキーを使えばすぐにできます。

先ほど「二番」を太字にした操作を取り消したいとします。

キーボードのCTRLキー「Z」キーを同時に押しましょう。

太字から普通の字に戻すことができます。

もしも「やっぱり太字にするのが正しかった!」と取り消したのが間違いだと思った場合も大丈夫です。

今度はCTRLキー「Y」キーを同時に押しましょう。

太字にする操作をやり直すことが出来ます。

Wordでは、直前に行った操作を取り消すことを「元に戻す」

取り消した操作を再び行うことを「やり直す」と表現しています。

間違えたと思ったらCTRLとZで「元に戻す」間違えたと思ったのが間違いだったらCTRLとYで「やり直す」と覚えましょう。

Wordではユーザーが行った操作を100個まで覚えているぞ。100個前までなら、「元に戻す」で取り消すことができる。ただし、一度文書を閉じてしまうと、覚えた操作は忘れてしまうぞ。

人名などの変換しにくい単語を辞書登録して変換候補に出るようにする

文書の製作をする際に、人名を入力することもあるでしょう。鈴木や佐藤、山田などの日本人によくある名前なら一発で変換できますが、珍しい読み方をする名前を入力することがあると、一発で変換がしづらく時間がかかってしまうということもあると思います。

そんなときに役立つ機能があります。辞書登録というものです。

たとえば後守(うしろもり)さんという名前の人が、仮にいたとします。

「うしろもり」と入力して変換しようとしても、一発では「後守」と変換はされません。「うしろ」と「もり」で2回に分けて変換するのは不便です。

そこで辞書登録の出番です。

画面上部の「校閲」タブをクリックして、現れたメニューの中にある「日本語入力辞書への単語登録」と書かれている部分をクリック。

「単語の登録」というボックスが現れます。一番上の単語の欄には変換後の文字を入力します。事前に単語をマウスでドラッグするなどして選択していれば、最初から入力されている状態になります。

次に2番目の「よみ」の欄に上の欄に入力した単語に変換したい単語を、ひらがなで入力します。

ここでは「単語」には「後守」と「よみ」には「うしろもり」と入力します。

「品詞」の部分で、登録する単語をどの品詞に分類するかを選べます。ここはどこを選んでも、変換はできるようになりますが、適切な品詞を選べば、変換の精度が向上します。

ここでは「人名」の「姓のみ」を選択します。

最後に一番下の「登録」をクリックすれば辞書登録は完了します。なお、登録をしてもボックスは自動で閉じないので、隣の「閉じる」をクリックしましょう。

登録後「うしろもり」と入力して変換しようとすると、先ほど登録した「後守」が候補の一番上に出るようになります。

実は辞書登録はWordの機能ではなく、WindowsというOS自体に組み込まれた機能なのだ。だからここで登録した単語は、Word以外で文章を作成するときでも変換できるようになるぞ。

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