ブログやSNSでパソコンの画面のスクリーンショットを載せるのは、今や当たり前のこととなっています。
当ブログでも解説をわかりやすくするために、スクリーンショットを多めに使用しております。このスクリーンショットっていったいどうやって撮ってるの? と疑問に思われるパソコン初心者の方も多いと思われます。
この記事では、Windowsを搭載しているパソコンでのスクリーンショットの撮り方の解説と、スクリーンショットを簡単にとる事ができるフリーウェア「Gyazo」の紹介をしたいと思います。
PRTSCキーを押してスクリーンショットを保存する
まずは、WindowsOSに最初から備わっているスクリーンショットの撮影方法を解説します。
操作方法自体は簡単です。キーボードの中からFNキーとPRTSCキーを探してください。キーにそれぞれFNとPRTSCと書かれています。どの位置にあるかは、お使いのキーボードによって変わります。
FNキーとPRTSCキーを同時押しすることでスクリーンショットを撮ることができます。
しかし、使い方にはクセがあります。今から解説していきましょう。
上の画像はExcelで制作した表をPRTSCキーを使って撮影した、スクリーンショットです。
やり方は、撮影したいものがデスクトップに表示されているときにFNキーとPRTSCキーを同時押しします。
このとき、同時押しをしてもパソコンの画面には特に何の変化も現れません。
やり方を知らないと撮影が出来ていないんじゃないかと思われるでしょう。何も起きていないわけではなく、同時押しをした瞬間のデスクトップのスクリーンショットを保存した状態になっています。
これを貼り付けるには、画像を編集することが出来るソフトを使う必要があります。Windowsには最初から「ペイント」というシンプルな画像編集ソフトが備わっているので、それを利用しましょう。
ペイントを開いたばかりで画像を開いていない状態です。
ここで、キーボードのCTRLキーと「V」キーを同時押ししてみましょう。
するとPRTSCキーで保存した画像が、ペイントの画面に貼り付けられました。これでスクリーンショットの撮影ができました。後は、撮影した画像をファイルとして保存すれば完了です。
ペイントの画面左上の「ファイル」をクリックして、現れた一覧から「名前を付けて保存」にカーソルを合わせます。次に右に現れる一覧から、使いたい画像の形式を選んでクリックします。
その後現れるボックスで、画像ファイルの名前と保存先を設定すれば、スクリーンショットの保存ができます。
スクリーンショットを印刷するには
撮影したスクリーンショットを紙に印刷したいときは、スクリーンショットを画像ファイルとして保存してから、印刷ができる画像編集ソフトなどに貼り付けることでできます。
ペイントを例にして解説します。
スクリーンショットを貼り付けてから、ペイントの画面左上のファイルをクリックして、現れた一覧の中から「印刷」にカーソルを合わせます。次に現れるメニューから「印刷」をクリックすれば印刷が始まります。
仕事場ではなく自宅で印刷を行いたいが、プリンタがないというときはファイルをUSBなどの持ち運び可能な媒体に保存して、コンビニにある有料で使えるプリンタを利用すると良いぞ。
スクリーンショットはWordにも貼り付けられる
ペイントのような画像編集ソフトだけでなく、Wordのような文章作成ソフトにもスクリーンショットを保存してからCTRLキー+Vキーで貼り付けることが出来ます。
文章内の資料として使えますが、そのまま貼り付けても画像が大きすぎたり見にくかったりして、資料には適さないことが多いと思われます。
Wordでは、挿入した図をトリミングすることができます。そのような機能を使って、文書に適した図に加工するようにしましょう。
フリーソフト「Gyazo」でスクリーンショットを撮る
先述したPRTSCキーでスクリーンショットを撮る方法ですが、画像編集ソフトに貼り付けをするという手間がかかったり、画面の全体を保存するのみで一部分だけを切り取ることができないという問題があります。
これを解決するためには、PRTSCキーで保存する以外の方法を使う必要があります。
実はネット上には、パソコンでスクリーンショットを簡単に撮る機能を使えるようになるソフトがたくさんあります。無償のものもあれば有償のものもあります。
今回は当ブログでも利用しているフリーのスクリーンショット撮影ソフト「Gyazo」の紹介をいたします。
Gyazoは日本のIT企業であるNotaが開発した、フリーのスクリーンショット撮影ソフトです。
ソフトそのものについてはGyazoの公式サイトを見てもらった方が良いと思うので、リンクを貼っておきます。
Gyazoのダウンロードとインストールの仕方
ここではGyazoをパソコンにダウンロードしてからインストールして使用するまでについてを解説します。
Gyazoをダウンロードするには、Gyazoの公式サイト内にあるダウンロードページを開きます。このページのリンクも貼っておきます。
ページ内にある「Gyazoをダウンロード」と書かれている部分をクリックすれば、ダウンロードが始まります。
「Gyazo-4.0.2.exe」(4.0.2はGyazoのバージョンを表しているので、今後Gyazoがアップデートされると変わっていきます)という名前のファイルがダウンロードされるので、完了したらそのファイルを開きます。
「Gyazo セットアップ」のボックスが現れます。「次へ」をクリックすればインストールが始まります。
インストールが終わると、ボックスは自動的に閉じられます。インストールが完了したかどうかを確かめるには、パソコンで動作している常駐プログラムをチェックします。
デスクトップ画面の右下、タスクバーの右側にある三角形のマークをクリックすると、現在パソコンで動いてる常駐プログラムが表示されます。ここにGyazoのアイコンが表示されていれば、インストールは正常に完了しています。
Gyazoの操作方法
Gyazoでスクリーンショットを撮るための操作方法の解説を行います。
まずGyazoを起動させるには、手っ取り早くショートカットキーを使う方がいいです。
CTRLキー+Shiftキー+「C」キーの同時押しでGyazoのスクリーンショットを撮る機能が、起動します。
マウスカーソルが矢印から黒い十字に変わったら、Gyazoが起動している状態になっています。このときに、スクリーンショットを撮りたい部分をドラッグします。
ちなみに、撮影をせずに通常のカーソルに戻したい場合はESCキーを押せば戻ります。
選択範囲がグレーで表示されています。これを、スクリーンショットにしたい範囲までマウスをドラッグして広げます。広げたらマウスのボタンを放します。
ボタンを放すと、インターネットブラウザが起動し上のようなページが開きます。これはGyazoで撮影した画像を一時的に保存するために、Gyazoが公式に用意しているサーバーです。表示されているのは、先ほど撮影したスクリーンショットの画像ファイルです。
このページで、撮影したスクリーンショットをSNSに張り付けたり、メールに添付できるようにしたりといった作業ができます。画像を右クリックしてパソコンに直接ダウンロードすることもできます。なお、ダウンロードしたスクリーンショットの保存先はパソコンの設定によって異なりますが、初期設定では「PC」フォルダの中にある「ダウンロード」フォルダになります。
ダウンロードした画像ファイルの名前は自分で設定できるので、「ダウンロード」フォルダの中から設定したファイル名の画像を探しましょう。
Gyazoは動画も撮れる
Gyazoには「Gyazo GIF」という動画をキャプチャする機能もあります。
Gyazo GIFを起動するには、ショートカットキーを使うのが便利です。
CTRLキーとShiftキーとGキーを同時押しで「Gyazo GIF」が起動します。
起動すると画面が灰色がかった色になります。この状態の時に、動画にしたい部分をドラッグして選択します。
ドラッグしてからマウスのボタンを放すと、録画が始まります。上の赤いゲージが録画進行度を表しています。Gyazo GIFで録画できるのは最大で7秒です。有償版であるGyazo Proなら最大で60秒まで録画できます。
右の「✔」マークをクリックすると、途中で録画を終えることが出来ます。
真ん中のボタンをクリックすると一時停止と再生を行えます。
左の「×」をクリックすると録画をキャンセルして、Gyazo GIFを停止させます。
「✔」をクリックするか7秒(もしくは60秒)録画を続けると、自動的に動画が保存されて、Gyazoでスクリーンショットを撮影したときと同様に、Gyazoのサーバーに一時的に保存された動画をSNSやメールで共有したり、パソコン本体にダウンロードすることができるようになります。
拡大鏡を使ってマウスカーソルを撮影する方法
もしも、先述した二つの方法のどちらか、あるいは両方でスクリーンショットの撮影を試した人の中にはこう思う人もいるかもしれません。
スクリーンショットにマウスカーソルを含めたいのに、PRTSCキーで撮影しても画像からカーソルが消えているし、Gyazoはマウスのドラッグで撮影するから、どっちの方法でもカーソルが撮影できないよ!
スクリーンショットにマウスカーソルを含めるには、もう一つWindowsに備わっている機能を使う必要があります。
「拡大鏡」という機能です。マウスカーソルの周辺を拡大して表示することができます。
カーソルの周辺を拡大して、全画面に表示させたり(この画像ではカーソルは映っていません)
カーソルの周辺を、レンズを通しているかのように拡大したり
画面を分割して上部に、カーソルの周辺を映すことができます。
これらのスクリーンショットを見て皆さんお気づきかもしれません。「拡大鏡」の画面を分割するモードなら、マウスカーソルを撮影することができます。
この「拡大鏡」を起動させるには、ショートカットキーを使用するのが手っ取り早いです。
Windowsキー(Windowsのロゴが描かれているキー)と「+」キーの同時押しです。
拡大鏡を起動させたら、設定の変更を行います。
画面に拡大鏡(虫眼鏡と言った方がわかりやすいでしょうか)のグラフィックが表示されるので、それをクリックします。画面を隠さないように、薄く表示されているので気をつけましょう。
拡大鏡をクリックすると、設定ボックスが現れます。カーソルを撮影できるようにするには、表示設定を「固定」にします。
「表示」と書かれている部分をクリックして、現れた一覧の中から「固定」を選んでクリックします。
右に書かれているショートカットキーを入力することでも、表示設定を変更できます。
また、スクリーンショットを撮影しやすくするために拡大率を100%、すなわち拡大せずにそのままのサイズで表示する設定にすることをおすすめします。ボックスの中の「+」と「-」が描かれたボタンをクリックすれば、拡大率を100%単位で増減させることができます。
画面を分割するようになったら、まずはスクリーンショットにしたい部分が画面に映っていることを確認してから、FNキーとPRTSCの同時押しで、全体を撮影してペイントに貼り付けます。
もう画面を拡大する必要は無いので、拡大鏡を解除しましょう。
WindowsキーとESCキーの同時押しで拡大鏡を解除します。
次にカーソルが表示されている上の部分を、Gyazoを起動させて選択範囲に含めれば
マウスカーソルが映っているスクリーンショットの撮影が完了します。