パソコンを使っているときに、こんな経験はありませんか?
Wordで作った文書を保存するときに、最初に表示されていた場所に保存したらデスクトップに出てこない!
ネットからダウンロードしたファイルが、デスクトップに出てこない!
なぜデスクトップに出てこないのか、単純に言えばデスクトップ以外の場所に置かれているからです。
もうちょっと詳しく言えば、パソコンのデータ内にある「デスクトップフォルダ」以外の場所に置かれているからデスクトップには出てこないのです。
デスクトップに出てこないファイルを探すには、Windows10を搭載したパソコンを使っている人なら、必ず利用しているアプリケーションソフトを使います。
「エクスプローラー」です。使っているのが当たり前すぎて、エクスプローラーという名前があることに気づかないほど、身近なアプリです。この記事ではエクスプローラーについての解説を行います。
パソコンを使えばエクスプローラーは必ず起動する
いや、そんな名前のアプリを起動させたことなんてないんだけど・・・
と思っている方も、必ず使っています。なぜなら、エクスプローラーとはファイルやフォルダの管理や操作を行うためのアプリだからです。
これがエクスプローラーを使用中の画面です。Windows10を使っているなら、必ず目にしたことがあるでしょう。
この画面はエクスプローラーを単体で起動させたときに表示される「PC」フォルダの中身です。デスクトップにあるフォルダを開けば中身のファイルが画面に表示されます。当たり前なことです。その当たり前な機能を使えるようにしているのが、エクスプローラーというアプリなのです。
普段、パソコンの電源を点けて最初に現れるデスクトップ画面に表示されるファイルやフォルダは「PC」フォルダの中の「デスクトップ」フォルダの中にあるデータであり、それが画面に表示されるよう、Windows10が設定しているのです。
デスクトップフォルダ以外のフォルダを開くには、まずエクスプローラーを起動する必要があります。
このエクスプローラー単体で起動させる方法は以下の通りです。
・デスクトップ画面下にあるタスクバーに表示されている「エクスプローラー」のアイコンをクリックする
赤い四角で囲われているのが「エクスプローラー」のアイコンです。
・Windowsキー(Windowsのロゴが描かれているキー)と「E」キーを同時押しする。
ナビゲーションウィンドウから目的のファイルを探そう
繰り返しますが、デスクトップに表示されないファイルは、デスクトップフォルダ以外の場所に置かれています。Wordなどで作成した文書ファイルやネットからダウンロードしたファイルは、それぞれWindows10の初期設定により「デスクトップ」以外の場所に保存されるようになっています。
では、どの場所に保存されたか探すためにエクスプローラーを使いましょう。エクスプローラーで、目的のファイルを探すときはナビゲーションウィンドウに注目しましょう。
エクスプローラーの画面左に表示されている、この部分がナビゲーションウィンドウです。
パソコン内のデータの構造を、階層形式で表示させる仕組みになっています。Windows10には最初から「3Dオブジェクト」「ダウンロード」「デスクトップ」「ドキュメント」「ピクチャ」「ビデオ」「ミュージック」の7種類のフォルダが存在しています。
それぞれのフォルダが、どんな種類のファイルを保存するようになっているかは以下の通りです。
・3Dオブジェクト・パソコンで制作した3Dモデルを保存します。
・ダウンロード ネットからダウンロードしたファイルを保存します。
・ドキュメント 文書ファイルを保存します
・ピクチャ 画像ファイルを保存します。
・ビデオ 映像ファイルを保存します
・ミュージック 音楽ファイルを保存します。
名前だけですぐに判別できるようにはなっています。Windowsのソフトで制作したファイルやネットからダウンロードしたデータの保存先は、初期設定ではこれらのフォルダに設定されていることがほとんどです。Wordの文書ファイルなら「ドキュメント」フォルダに、ネットからダウンロードしたファイルは「ダウンロード」フォルダ、ペイントソフトで制作した画像や写真ファイルは「ピクチャ」フォルダといった具合にです。
もしもデータを保存したけど、デスクトップにない! と思った時はエクスプローラーを起動して、ナビゲーションウィンドウに表示されるこれらのフォルダから探すようにしましょう。
でも、いちいちエクスプローラーを起動させるのは面倒くさいよ。それらのフォルダをデスクトップに置くことはできないの?
「ドキュメント」や「ダウンロード」などのフォルダは、配置されている場所を変更することはできません。しかし、デスクトップにショートカットを作成することはできます。
ドキュメントフォルダを右クリックすると現れるメニューの中から「ショートカットの作成」をクリックします。
ここ(PCフォルダ)にショートカットを作成できないので、デスクトップに作成するよう提案してくれます。「はい」をクリックします。
デスクトップにこのようなショートカットが表示されます。このショートカットをダブルクリックすれば「ドキュメント」フォルダにすぐにアクセスできます。また、このアイコンにファイルをドラッグアンドドロップすることで、ファイルの移動もできるようになります。
どうしてもファイルの場所がわからないときは検索しよう
エクスプローラーで探してみても目的のファイルをどこに保存したかわからない!
自分の目だけで目的のファイルを見つけられないときは、エクスプローラーの検索機能を使います。
エクスプローラーの画面右上にある、虫眼鏡が描かれている欄が検索ボックスです。ここにファイルの名前を入力すると検索ができます。
検索できる範囲はエクスプローラーで現在表示しているフォルダの中身です。この画像の場合は、ドキュメントフォルダの中にあるファイルを検索し、それ以外の場所は検索していません。
目的のファイルがどこにあるか全く見当もつかない場合は、PCフォルダを検索するという手段もありますが、そうするとパソコンの中にある全てのデータから検索をするため、かなり時間がかかってしまう上に、パソコン自体に大きな負荷をかけてしまいます。
検索の際はなるべくどのフォルダにあるか、文書ファイルならドキュメントフォルダにあるかもなどの目星をつけて、検索範囲を限定して行うことをおすすめします。
初期状態だとボックスが小さく、入力した文字が入りきらない(入力はされていますが、ユーザーの目には見えないので不便です)ことがあります。ボックスの左端にマウスカーソルを置くと、両矢印に形が変わります。
この状態のときに、マウスで左にドラッグするとボックスが大きくなります。逆に右にドラッグするとボックスが小さくなります。
自分が使いやすいと思う大きさに調整しましょう。
検索ボックスにファイル名を入力します。フォルダの中に入力した文字が、名前に含まれているファイルがある場合は候補として、画像のように表示されます。
Enterキーを押して入力を確定させれば、検索結果を表示する画面に変わります。
文書ファイルを検索しようにも、題名がわからない。書いている中身なら記憶があるから、それで検索をしたいんだけど・・・
検索オプションの変更で、文書やExcelファイルの中に含まれている文字列を検索範囲にすることができます。
検索ボックスに文字を入力すると、画面上部に「検索」タブが現れます。それをクリックして現れるメニューの中から「詳細オプション」をクリック、さらに現れる一覧の中から「ファイルコンテンツ」をクリックします。
「ファイルコンテンツ」の横にチェックボックスが点いたら、ファイルの中身を検索できる設定になっています。
最後に余談だが、エクスプローラーとは英語で「探検家」という意味だぞ。