Excelで条件を定めて数値の合計を計算するSUMIF関数の使い方

Excel

Excelで合計の計算をするSUM関数は、関数の中で最もよく使われます。

このSUM関数には合計の計算の仕方に工夫を加える、多くの派生形が存在しています。

この記事では、条件を定めて合計の計算を行うSUMIF関数について解説をしていきます。

条件に合った数値の合計を計算するSUMIF関数

SUMIF関数は、こちらで条件を定めてそれに合った数値のみの合計を計算する関数です。

この関数を利用すれば、特定の分類ごとの商品の売り上げを求めるといった計算が可能となります。

上の電化製品の売り上げのリスト(という設定、ちなみに他の記事からの使いまわし)の「テレビ」に分類されている商品の売り上げの合計を求めたいとします。

まずは、関数を入力したいセルをクリックして選択します。

セルの中に最初は「=」を入力してから、SUMIFと続けて入力します。SUMIFの後は、条件や範囲を入力するために「( 」(かっこ)の頭を入力するのを忘れないようにしましょう。

次に「範囲」を入力します。この「範囲」は、どんなデータを条件にするかを定めるための検索範囲のことを指します。

今回のリストを例にすると、種類が「テレビ」となっているデータを条件にするために「種類」が書かれている列を範囲に設定します。

このように、商品の種類が書かれている列をドラッグして選択すれば

選択した範囲を表す、セル番号が自動で入力されます。自分で「B2:B17」と入力しても構いません。

次に、検索条件を入力します。何のデータを条件とするかをここで入力します。このとき、範囲を入力した後に「,」(コンマ)を入力するのを忘れないようにしましょう。

今回は「テレビ」を条件にするために「“テレビ”」と「”」(ダブルクオーテーションマーク)でテレビを囲むように入力します。これは文字を条件とするために必要な操作です。

条件を入力したら、合計範囲を入力します。これはどの数値の合計を入力したいかを決める部分です。

ここでは「売上金額」の合計を求めたいので、その列を範囲に設定します。

列をドラッグで選択すれば

セル番号が自動で入力されます。最後に「)」かっこで関数をとじます。これで、関数の入力は完了したので、EnterキーもしくはTABキーを押して入力を確定させます。

関数に間違いがなければ、「テレビ」と分類されている商品の売り上げの合計が、セルに表示されます。

最初に条件を検索する範囲、次に条件としたいデータ、最後に合計したい範囲という順番で入力することを覚えておくのだぞ。

複数の条件で合計を計算するSUMIFS関数

SUMIF関数では1つの条件しか定めることはできません。しかし、複数の条件で計算ができる関数もあります。

SUMIFS関数です。SUMIFに複数形を表す「S」を付け加えて、SUMIFS関数となります。

今度は単価30000円以上の掃除機の売り上げを計算するために、SUMIFS関数を用いましょう。まずは合計を表示したいセルを選択します。

SUMIFS関数は、直接入力するのはちょっとややこしいのでもう少し簡単な方法を用います。

画面上部にある「数式」タブをクリックして、現れたメニューの中から「数学/三角」ボタンをクリックします。

現れた一覧の中から「SUMIFS」を選んでクリックします。

クリックすると「関数の引数」ボックスが現れます。まず「合計対象範囲」の欄に合計を計算したい範囲のセル番号を入力します。SUMIF関数とちがって、一番目に合計対象を入力します。

計算したい範囲のセルをドラッグすれば、自動で入力してくれます。

次に条件にしたい範囲を「条件範囲1」の欄に入力します。ここでは「種類」の列を範囲にします。マウスでドラッグすれば自動で入力されます。

条件範囲1に入力をすれば「条件1」の欄が現れます。「掃除機」に分類されていることを、条件にするために「条件1」の欄に「掃除機」と入力します。キーボードで入力して確定させれば自動で「”」で囲んでくれます。

「条件1」を入力すると、新たに「条件範囲2」と「条件2」の欄が現れます。

ここでは単価を検索範囲にするために「単価」の列のを「条件範囲2」に入力します。

「条件2」には「30000以上の数値」という意味になるように「>=30000」と入力します。「>=」は不等号の「≧」と同じ意味を持ちます。

条件の入力が完了したら「OK」をクリックしましょう。

条件2を入力すると、条件3の欄が現れるが定めたい条件が無ければ入力する必要は無いぞ。

関数が自動で入力されて、合計が表示されます。合計の数値が合っているかどうかの確認はしておきましょう。

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